無痛分娩について思うこと

最近、無痛分娩で出産した、との話を良く耳にします。(バースあおばでは、もちろんできませんが)本当に、多くなってきたなと驚いています。

精神的な問題があったり、身体的な疾患があるなどの場合は仕方がないと思いますが、そうでないなら、副作用や合併症のおそれがある無痛分娩を選ばなくてもいいのにな、、と思います。

子どもに産まれてきたときの話をするとき、「○ちゃんのときは、時間かかって大変だったんだよー」などと話すけど、無痛分娩のときはどのように伝えてあげるのかな?

また自分の母親にお産のときのことを相談すると、お産は痛い物なのよ!大丈夫よー!いつか終わるんだから!と言われたりしましたが、痛みの経験がない母親からは子どもになんて言ってあげられるのかな?

先日、乳房マッサージの外来でこのような無痛分娩の話をしていたら、一人のママが「病院でひとりぼっちの辛いお産をしたら、次は無痛分娩を選ぶのもわかる気がする」と話されていました。病院だけでなくて、どこで産んでも、一人で痛みに苦しむようならそうかもしれない、と思いました。お産に寄り添う助産師として、無痛分娩を選ばせてしまっているのは、私たち医療者の関わり方のせいかもと少し反省。そしてこれからも妊婦さんに寄り添い、また乗り越えられる精神力をサポートできるように頑張らなくては!と改めて思うのでした。